紙鍋にも使用されている和紙、無形文化遺産へ
紙鍋にも使用されている和紙、登録勧告「日本の手漉(てすき)和紙技術」について、事前審査を行うユネスコ補助機関が「登録」を勧告のようです
「和紙」無形文化遺産へ
引用元: 時事ドットコム:「和紙」無形文化遺産へ=ユネスコ補助機関が登録勧告-11月に正式決定・文化庁.
文化庁は28日、政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に提案していた「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」について、事前審査を行 うユネスコ補助機関が「登録」を勧告したと発表した。勧告通り認められるのが一般的で、11月24日からパリのユネスコ本部で行われる政府間委員会で正式 決定される見通し。
和紙が無形文化遺産に決まれば、昨年の「和食」に続いて2年連続。同遺産には国内で計22件が登録されている。
提案書は8世紀から続く伝統的な工芸技術として、原料に「楮(こうぞ)」を用いるなど古来の製法を守る手漉和紙の価値をアピール。島根県浜田市の「石州半紙」、岐阜県美濃市の「本美濃紙」、埼玉県小川町、東秩父村の「細川紙」の3件を申請していた。
石州半紙は2009年に無形文化遺産に登録されたが、11年に提案した本美濃紙は類似性を指摘され認められなかった。政府は対象を拡張するため、和紙とし て登録し直すことを提案。職人らでつくる保存会などが国指定重要無形文化財の保持団体に認定され、技術伝承の体制が充実している3件の一括登録をユネスコ に求めていた。(2014/10/28-03:58)
紙鍋は金属の鍋の代わりに紙を使用したものです。
鍋料理
引用元: 鍋料理 – Wikipedia.
変わったところでは、主に日本料理において使われる「紙鍋」という技法が存在する。これは、耐水加工をした和紙を 器の形にしてスープと具材を盛り、下から直火で炙って鍋にするもの。紙が中に入れた水(スープ)の沸点である摂氏100度以上に熱せられず、燃える温度に 達しないためにこのような技法が可能。見た目の優美さ、和紙が具材のあくを吸うためあく取りが不要であることなどのメリットがあるほか、容器を使い捨てに 出来ることから、大人数による宴会などでの卓上鍋として用いられることが多い。
何故燃えないかという質問がよくありますが、もちろん加工されているという理由もありますが、水の沸点と紙の燃える温度の違いによるもののようです。
こんな面白い解説動画がありました。
水の入った紙なべは燃えない?|クリップ|NHK for School.
画用紙を折って作ったうつわで、しらべてみましょう。うつわに水を入れて、ガスバーナーで温めます。ガスバーナーの炎が紙のうつわに直せつあたっていま す。しかし、うつわは燃えません。中の様子を見てみましょう。水がふっとうしています。水の温度をはかってみます。およそ100℃です。水は温め続けても 100℃以上にはなりません。紙が燃える温度はおよそ300℃ですが、水は温め続けても100℃以上にはならないので、うつわは燃えないのです。
写真はフグの紙鍋。
〆のおじやまでの動画はこちら